可愛いイメージで人気が高い博多弁ですが、「えっ、そんな意味だったの!?」って驚く方言もたくさんあるんです!地域や世代によって福岡県民でも初耳のものがあったりして、奥が深い!そこで今回は、ウェブアンケートにて総勢9,905名に調査した<博多弁!意味が難しい「福岡の方言」ランキングPart2>を発表します。知らなかった博多弁を見つけたら、ぜひ友だちにも教えてあげてくださいね。さっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位えずい(怖い) (746票)
- 2位ぬすくる(なすりつける) (661票)
- 3位かたる(参加する・仲間に入る) (637票)
- 4位つやつける(格好をつける) (635票)
- 5位ぱげる(壊れる) (624票)
- 6位ほがす(穴を開ける) (607票)
- 7位いっちょん(全然・少しも) (577票)
- 8位はらかく(怒る) (542票)
- 9位からう(背負う) (533票)
- 10位しゃーしい(うるさい・面倒くさい) (469票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<博多弁!意味が難しい「福岡の方言」ランキングPart2>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,905名/調査日:2024年9月17日
第1位:えずい(怖い)(746票)
- 『痒い(かゆい)』みたい
- 『えずい(怖い)』とは、面白い
- 『えずく』と聞き間違えそう
- 全て初耳!
ところによって意味が変わる方言!1位はえずい(怖い)!
「えずい」は、博多弁で「怖い」という意味です。たとえば、映画を観た後に「ラブコメや思うたとに、えずかった!」「えずか映画ば観てしもうたね…」などと会話することも。しかし、この「えずい」は地域によって意味が大きく変わる方言。土佐弁では「ヒドい、ツラい」。山口県では「頭がいい」という意味に。冒頭の会話も、話しているのが何県民かによって、映画の内容が全然変わってきますね!
第2位:ぬすくる(なすりつける)(661票)
- 初めて聞いた
- 方言は難しい
- アスクルみたい!?
実は博多以外でも広域で使われてます!2位はぬすくる(なすりつける)!
「ぬすくる」は福岡周辺だけでなく、九州の他地域や山口県、さらには愛媛県などでも使われているそうで、実はメジャーな方言なのかもしれません。「塗る」という意味もあれば、子供がクリームやソースをうっかり手につけてしまった時などは「テーブルにぬすくる」と使って、「なすりつける」「ぬぐう」の意味にもなります。外出先で手を洗ったときは、「服にぬすくる」のではなくハンカチを持ち歩いて拭きましょうね!
第3位:かたる(参加する・仲間に入る)(637票)
- 語り手の『かたる』とはまったく違う!
- 博多弁は好きな方言ですが、わからない言葉も多いんだなと思いました
- 喋ると勘違いされやすい方言ですね
- 別の意味にとりそう
気軽な誘い文句!3位はかたる(参加する・仲間に入る)!
数人で食事に行く予定を立てている時に、「私もかたらして!」と別グループの友人が。そんなに語りたいことがあるのかなぁ?もしかしてコイバナ?…なんて勘違いしてしまいそうですが、「かたる」は、博多弁で「参加する」や「仲間に入る」という意味。特別に話したいことがあるわけではないんです。たとえば「かたりよ」と言えば、「仲間に入りなよ」という感じになりますよ!
第4位:つやつける(格好をつける)(635票)
4位はつやつける(格好をつける)!
- つやがでるのかとおもった
- 元福岡県民だが、つやつけるは聞いたことないです。同じ県でもそれぞれの地域で方言が微妙に違いますね
- 『つや』をつける。いいじゃないですか
- 県民だけど初めて聞いた
普段はラフな服装の人が、人気の繁華街を歩くときだけ、サングラスをかけてシャツのボタンを多めに開けて香水をしっかりつけていたら…「あん人、つやつけとう!」の出番です。「つやつける」は、博多弁で「格好をつける」という意味。誰かがちょっと自分をよく見せようとしているときに、茶化す感じで使われることが多く、上京した県民が方言ナシで話すとからかわれる常套句でもあります。
第5位:ぱげる(壊れる)(624票)
5位はぱげる(壊れる)!
- ぱげるは『化ける』かなと思ったら違うみたい…
- 禿げると勘違いするかも
- 母音や子音に全く共通点がないので想像も出来ない
- 私は長崎県出身で、福岡県の方言も似ているので大体分かりますが、ぱげるは分かりませんね…
「スマホがぱげた!」と言われたら…県外民にはなかなか難しい方言です。スマホの「パケ」ット通信?塗装が「はげ」た?文字「ばけ」?など想像は膨らみますが、「ぱげる」は、博多弁で「壊れる」という意味。物が壊れたり割れたりしたときに使われる言葉で、音の響きはポップですが、実際は結構ショックな場面で使われることが多いです。他には「ちゃげる」も同じ意味だそうですよ!
第6位:ほがす(穴を開ける)(607票)
6位はほがす(穴を開ける)!
- 母が九州の人なのである程度わかるけど、これだけは言ってるのを聞いた事がなかったからよく分からなかった
- ほがす、聞いた事がない
- 意味にビックリ!
- 難問!
「ほがす」は、博多弁で「穴を開ける」という意味です。たとえば、いつの間にか障子が破れていたら「誰が障子に穴ばほがしたと?」と犯人探しが始まることも!面白いのは「開ける」=「ほがす」ですが、「開いている」状態は違う言い方になるところ。「靴下、ほげちょんよ」「うわ~ほげとう!」と言えば、「靴下、穴開いてるよ」「うわ~開いちゃった!」という感じになるんですよ。
第7位:いっちょん(全然・少しも)(577票)
7位はいっちょん(全然・少しも)!
- 分かりそうでわからないかも
- ちょっとと似てる
- 語感だけでは、少し意味が浮かばない
- わからないねー
「いっちょん」は、博多弁で「全然」や「少しも」という意味です。たとえば、「宿題…いっちょん分からん!」は「宿題…全然分からない!」という具合に。かわいらしい響きですが否定表現とセットになることが多く、福岡県内ではよく使われる方言です。もし片思いの相手に「いっちょん好かん」なんて言われたら、ショックだけど響きのキュートさでダメージ半減かも!?
第8位:はらかく(怒る)(542票)
8位ははらかく(怒る)!
- はらかくってお腹をかくのかと思った!怒るってイメージはしなくて、驚きました
- 違う言葉に聞こえる
- 言われてもわからない
- 方言は難しい
「はらかく」は、博多弁で「怒る」という意味の方言です。日常会話では「はらかいとろ?」と怒ってるかどうかを確認したり、「はらかきやんな」といった感じに誰かが怒っているときに落ち着かせる場面で使われます。怒りをアピールするのは周囲に悪影響な気がしますが、お腹をポリポリとかくイメージが湧くこの方言なら、マイルドに自分の気持ちを伝えられそうです!
第9位:からう(背負う)(533票)
9位はからう(背負う)!
- 標準語からは全くわからない
- 意味むずかしいです(泣)
- からうを背負うとはわからない
- 『からう』は九州全体で使いますよ
「からう」は、博多弁で「背負う」という意味の方言です。たとえば、荷物やリュックを「からう」と言いますが、赤ちゃんをおんぶする場面でも使います。福岡県民にとってはあまりにも身近な言葉であるため、方言だと知らない人も多いのだとか。「福岡から千葉へ引っ越してきたとき、ランドセルを『からう』以外どう言っていいのかわからなかった」というコメントもありました!
第10位:しゃーしい(うるさい・面倒くさい)(469票)
10位はしゃーしい(うるさい・面倒くさい)!
- 博多弁大好き!
- 各地方の方言はその地方に昔から伝わっている言葉、大切にするのもいいと思います
- 良く使いますが日常では『しゃーしか』ですね
「しゃーしい」は、博多弁で「うるさい」や「面倒くさい」という意味を持つ方言です。例えば、蚊が耳元を飛んでいて「しゃーしか!」と振り払う場面の他、騒音などだけでなく、わずらわしい・面倒なことを指して「しゃーしかねえ」というように使うことも。シーンによって意味が変わるこの言葉、標準語で例えると「うっとおしい」に近いニュアンス。覚えると便利な博多弁です!
博多弁!意味が難しい「福岡の方言」ランキングPart2ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)9,905名が選んだ<博多弁!意味が難しい「福岡の方言」ランキングPart2>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,905名
調査日:2024年9月17日